開発中の抗がん剤について

エーザイの抗がん剤について調べたんですが、エーザイは中外製薬と比べると抗がん剤の臨床試験の数が少なかったような気がしました。
でも、開発品コードE7070(インジスラム)の抗がん剤には、興味があります。

新しいシステムの抗がん剤なのです。
IR情報を見ると「細胞増殖をG1フェーズで阻害することにより、アポトーシス(自己細胞死)を誘導します」と書いてあります。

がん細胞はアポトーシスが働かなくなって、無限に増殖を繰り返してしまうというのを以前TVで見たのですが、もしこのインジスラムが商品化されれば、自然にがん細胞が消滅してくれるようになるのでは・・・?
などと、思わず妄想してしまったりするわけです。
(頭が悪い私が妄想しているだけですので、実際にどうかはわからないですが・・・。(>_<;))

これって日本でいつくらいに承認されるんだろうと思って、※フェーズを見てみたら、第U相でした。
でも、「あぁ、第U相なんだ〜」って思ってもう一度見直してみたら、米国・欧州って書いてありました・・・。il|li _| ̄|○il|li
日本でフェーズUだったら嬉しかったですが、米国とか欧州が先みたいです。
(どこかの製薬メーカーさん、画期的な抗がん剤を日本で先行発売とかしてくれんかしら・・・)

※フェーズ
お薬が実際に患者さんに処方される前には、治験が行われます。
この治験の結果によって、その薬の安全性とか副作用とか効果とかをしっかりとチェックするわけです。
治験の結果が思わしくなければ治験の段階でその医薬品の承認は見送りになりますので、治験が滞りなく行われるというのは、非常に重要なことだったりします。

ところで、この治験にはいくつかの決まった段階があり、それを順序良くクリアしていくことで、初めてお薬として承認されます。この段階のことをフェーズといいます。
治験中のお薬やフェーズの段階については、製薬メーカーさんのIR情報で見れたりします。

フェーズの段階は第T相から第V相までの三段階。

第T相は、安全かどうかのチェックです。
第U相は、安全かどうかと効果があるかどうかのチェックです。
第V相は、患者さんの協力の下での効果と安全性のチェックです。

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