病院を選ぶこと

現在、日本には星の数ほど病院が存在します。
その病院の一つ一つは、各病院ごとのポリシーが存在します。
(極稀に、ポリシーが存在しない場合もあるようですが・・・。(;´∀`))

また、各病院には得意としている分野や、最先端を突っ走っている分野が存在しますので、どの病院に入るのかによって、治療の方針が違っていることや、治療成績に違いが生じることがあります。

そこで、近年ではどの病院が治療成績がよいのか、どの病院がどの治療を行ったことがあるのかを、実績データとして公表することが多くなりました。

そんなわけで、「癌」などの重篤な病を患った場合、その治療をどの病院で行うのかを、患者さん本人が選択しやすくなりました。
ただし、これにもちょっとした罠があります。

それは、「胃がん全摘手術の実績が200件/年」というデータがあったとしても、「本来は全摘しなくてもよい患者さんの胃を全摘してこのデータを築き上げたケースがある」ということです。

これはいわゆる水増しなのですが、あまりにも実績がぐんぐんうなぎ登りになっている場合には、かえって注意が必要なのかもしれません。


ところで、がん治療というと、ついつい「国立がんセンター」などの超・大手のがん治療専門病院を連想してしまうものですが、近年、そういった超・大手のがん治療専門病院に患者さんが殺到してしまい、超・大手のがん治療専門病院での治療を受けることが難しくなってきているようです。

ですので、「国立がんセンター」での治療を受けることは難しそうだけど、セカンドオピニオンとして利用してみようだとか、「国立がんセンター以外のがん専門病院」を探してみようだとか言った、患者さん自身の病院探しの努力が必要になってきたのかもしれません。

がん治療を行っている病院については、近年では多数の本が発売されていますので、がん治療専門病院をお探しになる際には、一度ご参考にされるとよろしいかもしれません。
(私も「日経病院ランキング がん治療の実力病院ランキング」を持っています)

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