手術とQOL(クオリティ・オブ・ライフ)

父の入院中、父の前のベッドに入院していたおじさんは、以前、直腸がんを患っていたそうです。
その直腸がんをだいぶ前に手術したのですが、そこからが問題でした。

手術するときに、そのおじさんは主治医の先生にこういわれたそうです。

「肛門を残すことが出来ますが、どうされますか?」

自分の肛門が残るのだということで、そのおじさんはかなり喜んで、ぜひ肛門を残してほしいと主治医の先生にお願いしたのでした。

しかし、ここからが大変でした。
排便が上手く行かないのです。
手術で肛門の筋肉が変な風になってしまったみたいでした。おじさんは日々、トイレに篭り、なんとか上手く排便できるように頑張りましたが、上手く行きませんでした。

そこで、結局人工肛門をつけるために再手術することにしたのでした。
しかし、またしてもトラブルが発生したのでした。
(トラブルの内容は聞いてなかったですが・・・)

人工肛門をつけたら楽になるはずだったのに、楽にならなかったのです。
そんなこんなでまたしても再手術・・・。
父と同室になったときには、すでに5回もの手術を行ったそうです。

癌を取り去れば長生きできるに決まっているのですが、臓器のとり方やとる臓器によっては、後々かなり不都合な自体が起こる可能性があるらしいです。
父の友人の中には、胃を全摘した方がおられたそうですが、その方はついつい食べすぎてしまい、胃の代わりにした臓器(多分小腸だと思いまふ)が巻いてしまったため、涅槃に旅立たれてしまったそうです。

このようなことから、がん治療の手術を行っていくばくかの臓器を取るのであれば、主治医の先生方ともよくご相談になった上で、手術後のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)にも充分に気を使いながら、治療を受けた方が宜しいのではないかと思います。

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