当サイトをご覧になるには、ブラウザの設定でJavaScriptを有効にする必要があります。

国内外の承認薬の格差

海外では承認されている薬が日本には承認されていないケースは多いです。
例えば、抗がん剤の新薬「アバスチン」です。

アバスチンは、米国ジェネンテック社(日本ではロシュグループである「中外製薬」が開発・販売独占実施権を取得)の開発した商品で、大腸ガンに治療薬としてアメリカで承認されている医薬品です。

このアバスチンは、血管新生阻害薬というまったく新しいタイプの抗がん剤です。
つまり、がん細胞が栄養を吸収してムクムク大きくなっていくのを防止して、兵糧攻めするタイプの抗がん剤なのです。

スポンサーリンク

現在、大腸ガン以外のガンへの治験が行われています。
通常の抗がん剤は、がん細胞を直接薬剤で攻撃する際に、健康な細胞まで攻撃してしまいますので、副作用が問題になりますが、アバスチンはがん細胞を兵糧攻めするタイプの抗がん剤ですので、副作用が少ないのも特徴です。

ところで、このアバスチン、日本で投与を受けようとすると、全額自己負担になってしまいます。なぜなら、未だに日本では承認されていないからです。
(アメリカ・ヨーロッパ・イスラエルなどの国々では、アバスチンは承認されています)

なぜ日本で承認が遅れているのかという理由は分からないですが、とりあえず、承認を受けないことには健康保険の適用外になってしまいますので、アバスチンの投与を受けようとすると、自己負担になってしまいます。

そのようなわけで、お金をたくさん持っているリッチな方々は、アバスチンの投与を自己負担で受けることが可能になり、お金持ちで無い方は、自己負担することができませんので、アバスチンの治療を受けられなくなってしまうという、悲しい事態に陥ってしまいます。

日本は高福祉の国で、先進国として最先端に近い医療を受けられる国だと思っていただけに、これは結構物悲しいものがあります。先進国の多くで採用されている抗がん剤などの治療薬を使って、日本でも保険適用の範囲内で治療できれば、素晴しいことだと思うのですがどうなのでしょう・・・。
(この情報は、2006年の1月の情報です)

※ 新しいアバスチンの承認情報に関しましては、こちらをご覧下さい。

ところで・・・
どうでも良いことですが、中外製薬のWEBサイトの開発中の医薬品を見ていたら、ロシュやジェネンテック社と共同(?)で、モノクローナル抗体の開発をしているようでした。治験的には、第I相や第II相あたりまで進んでいるように見えました。
(新製品開発状況の表を読み間違えてなければ・・・)
モノクローナル抗体って、まったくの夢物語だと思っていたら、案外進んでいたんですね〜 (´_`)シランカッタナァ〜


スポンサーリンク